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Chiwata's Diary
2016/03/09 20:15 【重要】現状のご報告と今後について(※長文です)

今日は3月9日、サンキューの日。アルバム『サンキュー』がリリースされて丸4年、愛犬ムクが天国に旅立ってから丸10年の、僕にとって大切な大切な1日。日頃から応援してもらっているファンの皆さんや、お世話になっている関係者の皆さん、親しくしてもらっているミュージシャン仲間や、昔からの友達、仲間、家族、僕と関わってくれている全ての人たちに、心からの「ありがとう」を伝えるべく、感謝の気持ちを再認識する大事な記念日です。今、自分が耳の病気を患っているので、今年の「サンキューの日」は、例年以上に、人との関わりや人の想いが深く胸に沁みます。皆さん、いつも、本当にありがとうございます。

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ここからは。ご心配をおかけしている全国の皆さんの為にも、耳の病気に関するこれまでの経緯や現状、今後のことについて、ご報告をさせていただければと思います。


オフィシャルサイト等での最初の発表にもありましたように、実は、昨年12月ごろ(厳密には11月末)から何となく右耳に違和感を覚え始めました。突発性難聴の代表的な症状のように、ある日突然ガクンと耳が聴こえなくなったわけではなく、どことなく耳が詰まった感じだったので、『あれ?なんか変だな』と思うくらいで、正直、それほど危機感は持っていませんでした。しばらく経ってから耳鼻科を受診。鼓膜の検査や聴力検査をしたのですが見て取れる異常はなく、病院の先生からも「そのうち治まるでしょう」と言われたので、後にまさか現在のような事態になるなんて思いもせず、その先に決まっていたライブ(※12/12&13の長崎)への出演も予定通り続けていくことにしました。その前後から、耳塞感に加え、回りの音が少しずつ響いて聴こえるようになってきました。そしてその後、低温や高音の耳鳴りまで発生。佐賀から東京に戻ってからは、すぐ、渋谷でのゲストライブ、そして、共同企画「忘年の友」のリハーサル。スケジュールを消化しながら、時間が経つにつれ、少しずつ症状が悪化していったので、もっと他の医師の診断も聞きたいと思い、これまでの病院から移り、大学病院の耳鼻科を受診しました。そこでの診断は『耳管開放症』。「この薬を2週間も飲めば楽になりますよ」と言われて処方された漢方薬の服用を始めました。飲み始めて数日。特に改善は見られず、耳鳴りと音の響きを抱えたまま、年末最後のライブをやり終えました。それからは悪化の一途でした。1/11の東京でのライブの時も実は「耳の響き」がひどく、唄えるかどうかギリギリの状態だったのですが・・・、何とか唄い切ることが出来ました。例の漢方薬を飲み続けること20日ほど。一向に症状は治まらず、1月中旬、また新しい耳鼻科を受診。そこでの診断は、広い意味での「突発性内耳障害」ということでした(※断定的に突発性難聴とは診断されず、結局「耳管開放症」でもないとのことでした)。その病院に数回通い、その時点で出来うる治療を行いましたが、その甲斐なく、またさらに症状が進行。ついに「もう唄えない」というところまで状態が悪化したため、1/15の時点で、泣く泣く「出演キャンセル」という苦渋の決断をさせていただいた次第です。

耳が詰まった感じがあるのに加え、例えば、お風呂で浴びるお湯の音まで頭に歪んで響いて、痛くて気持ち悪くて・・・。ほぼ一日中、両耳に「耳栓」をしていないと、回りの音が(今まで何げなく聴いていた身の回りの生活音さえ)響いて普通に過ごせません。耳栓をしていても、もちろん、一日中「耳鳴り」に襲われているわけで、夜も眠れません。頭がおかしくなりそうな日々が続きます。1月下旬、藁にもすがる思いで、また病院を移り、それまでやっていなかった「ステロイド剤の点滴」を数日間、毎日続けて受けることになりました。

その経過を見て下さっていた先生から、突然、新たな診断が下されます。『蝸牛型メニエール』の疑いが強い、と。


というわけで・・・。今、僕が患っている耳の病気は『低音型感音性難聴 (※別名「蝸牛型メニエール」)』 ということのようです。強い「めまい」と「吐き気」を伴なういわゆる「メニエール病」とはまた違い、それらを伴わないカテゴリーの内耳障害だということです。「出演キャンセル」の最初の発表から2ヶ月近くが経とうとしていますが、現在もなお、耳の閉塞感、耳鳴り、高音の響く痛み、低音の響く圧迫感、音が歪んで頭に響いてクラクラする、などの症状に悩まされています。日によっても時間帯によっても症状の出方には多少の差はあるのですが、総合的に、一時期のヒドかった頃に比べると少しずつは改善の方向に向かっているのかなと感じています。とはいえ、まだまだ唄えるような状態ではなく、果たして、この症状がいつになったら完全に治まるのか、そもそも完治するのか。いったん症状は落ち着いても再発を繰り返すこともある、と書かれた文献もありました。そもそも、この「蝸牛型メニエール」とは何が原因で引き起こされるのか。残念ながら、今は明確な原因ははっきりしていないようです。ネット等で一般的に言われているのは、「内耳の中にある"蝸牛"という感覚器官に内リンパ液という液が溜まって水腫(むくみ)ができ、そのせいで、音の信号が歪み、音がこもったり響いたり不快に感じたりする」ということ。治療に関しては、「一般的なメニエール病と同様に、まずは外界をシャットアウトして安静にして、耳鼻科から処方された内服薬を服用する」などと書かれてあります。現在お世話になっている先生に言われたのは、「原因の根本は、耳の器官自体の問題というよりは、"疲れ・ストレス・不眠" この3つが深く関係し、脳が過剰反応を起こして蝸牛にむくみが出来、色々な耳の症状を引き起こしているのではないか」という内容でした。さらに、症状の改善には「数日単位」ではなく「数ヶ月単位」の時間が必要だとも言われています。なので、この先、当分は、処方された薬を服用し、通院しながら自宅療養を続けていくことになりそうです。実際のところ、完治するまでにどれくらいの時間がかかるのか全く見えませんが、とにかく信じて、希望を捨てず、焦らず治療に専念したいと思っています。だから、あえて今は「いつから復帰」という時期的に明確な目標は立てられません。ただ・・・、8月に佐賀で行なわれるチャリティーライブ「HOME」までには何とか回復してくれたらいいな?と、そこを一つの目安として考えておきたいとも、希望を込めて思っています。


しばらくの間、みんなに唄を届ける事が出来なくなりますね。でもね、声には出さなくても僕はいつでもみんなの心の中で唄ってます。だから、逢えない日々の中でも、時には、僕の歌声を思い出してもらえたら嬉しいです。ちょっと時間がかかるかも知れませんが待ってて下さいね。まだまだ恩返しをしなければいけない人が沢山いるんです。だから、必ず復活するんです。そしてまたウタを届けに行くんです。今はきっと、人生の中の「学び」の時。回復して、みんなの前で唄える日を楽しみに、そして、逢えなくても繋がってくれているファンのみんなの存在を心の支えにして、治療、頑張ります。今後のDiaryでもまた現状を報告しますね。


最後に。重ねてになりますが、今後、出演キャンセル・開催中止等でご迷惑をおかけする皆さん、本当に申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。


2016年 3月9日  千綿偉功

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