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Chiwata's Diary
2010/09/19 15:13 『40010』

 チャリティーライブ「HOME」でもお馴染みのバンド「SKUNK SHOT BOOSTER」のベース「ノリック」がバンドを脱退するという噂を耳にしたのは、まだまだ残暑も厳しい9月頭のことだった。人づてに知ったことが別に寂しかった訳ではないんたけど、どことなく心配になって、その日すぐに「生きてるか〜? 水くさいじゃねぇかー!」みたいなメールを送った。電話すると色々と聞きたくなってしまうだろうから、メールにした。返信はなかった。それから数日後。ノリックから電話がきた。バンド脱退のことに関しては一言二言交わしただけで、それ以上は何も聞かなかった。以前と変わらない元気そうな声を聞けて、それだけで良かった。ノリックが一人で考えに考えて下した決断にとやかく言えるほど出来た自分ではないし。得てして、、、誰かに相談して決めようって思うのは、まだどっかに迷いがあるからなんだよね。同意して欲しかったり、背中を押してもらいたかったり。保険が必要なんだね。その点、誰にも相談せずに決めた彼の意志の強さは、計りしれないだろうと察した。同時に、僕が「活動休止」を決めた頃のことを思い出した。『そういえば俺も一人で決めたな?』って。まだ「活動休止」を正式に発表する前の“モヤモヤ”してた時期に、佐賀の親友Sに誘ってもらって訪れた「四万十川」。あの場所で、気持ちが吹っ切れて、腹をくくったのだった。9月の3本のライブが終わると少し余裕も出てくるので、「夏休み」が無かった分、久しぶりに四万十川へでも行こうかな・・・と、8月の終わり頃、何となくそんなアバウトな話を佐賀の親友Sに持ちかけていたもんだから、これは良いタイミングだと思い、ぜひノリックも来てみないか?と電話越しに誘ってみた。かくして、親友Sファミリーとノリックも一緒に、四万十川へのキャンプに行くことになった。

 僕は、朝7時台の飛行機で羽田空港を飛び立ち松山空港へ。松山からは電車で宇和島を目指した。親友Sファミーリーとノリックが乗った佐賀組の車は、佐賀から別府まで行った後、フェーリーに乗って愛媛へ渡り、宇和島を目指した。14時前に合流。近くのスーパーで食材の買い出しを済ませ、いざ高知の四万十川へ。16時すぎ。目的地だった「口屋内」の沈下橋付近に到着したが、川の氾濫の影響か、はたまた老朽化なのか、橋が通行止めになっていて、河原には「キャンプ禁止」と書かれた看板が立っていた。僕が2006年に訪れた2回とも、この「口屋内」でキャンプをしたのでお気に入りの場所だったが、今回はあきらめて他の場所を探すことに。ちゃんと施設の整ったいわゆる“キャンプ場”もあるよと親友Sは僕に勧めたが、せっかくノリックが来てるんだし、4年前、自分が、あの“何もない”河原でのキャンプで味わった「開放感」「自由さ」「生きてる感覚」をノリックにも味わってもらいたいな?って思っていたので、あくまで“自然の河原”にこだわった。結果、「口屋内」よりも一つ上流側にかかる「岩間沈下橋」のたもとの河原をネグラにすることになった。

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東京の自宅を出て10時間。それだけの時間をかけてワザワザやってきたというファクターが、旅の始まりにしてすでに「高揚感」と「特別感」を与えてくれていた。テントを張り、火をおこし、ビールを片手にバーベキュー。ウチら以外誰もいない河原に笑い声が響く。お腹もいっぱいになる頃、今度はゆったりとした静寂の時間が訪れる。零れ落ちるほどの星空を見上げながら、川の流れを聞きながら、風に吹かれながら、もの静かに語り合う時間。便利なものも高価なものも何ひとつないけれど、そのシンプルさがこの上なく心地よい。あ???、酒が進むわ?。結局、みんなが寝静まった後も僕一人で火遊びをして楽しんだ。どれくらい酒を飲んだのか、何時くらいにテントに潜り込んだのか、もちろん、記憶はない。

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 次の日のことは聞かないで(笑)。僕以外のみんなはそれぞれに四万十ライフを楽しいでいたようだが、僕は二日酔いで撃沈されていた。テントの中が暑くなって外に飛び出したまま、ごつごつした石の上で夕方まで死んだように眠りこけていた様子。いやいや、贅沢な昼寝の時間だった(・・・と解釈したい)。そんな状態にも関わらず、夜になれば息を吹き返したように元気になり、宴の時間を楽しんだ。またまた深い時間までノリックと二人語り合った。

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 翌朝は、ばっちり早起き。午前中から川遊び。「口屋内」付近に流れ込む支流の「黒尊川」へ。この川がメチャクチャ綺麗でね。泳いで、潜って、魚とたわむれて。昨日、二日酔いでカヌーが出来なかった分、思い切り楽しんだ。中々こんな綺麗な清流で川遊びは出来ないよね。っていうか、大人になってから、川で泳ぐことなんて滅多にないでしょ? 家の中でゲームばっかして遊んでる子供たちに、この楽しみを知って欲しいな。バーチャルじゃなくて、リアルな感動を。それはそれは贅沢な遊びだったよ。1日がアッと言う間に過ぎて行き、気が付けば宴の時間。言うまでもなく、楽しいひと時。実は、この旅に出発する直前の天気予報には、連日「雨」マークが付いていた。それでも、僕も親友Sも『いや、きっと大丈夫! 何とかなるさ!』と、根拠のない自信があったんだけど、ふたを開けてみれば、ほらやっぱりその通りに。でも、まさか本当に晴れてしまうとは・・・恐るべし。

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 別れの朝。朝飯を済ませ、テントをたたみ、後片付け。「来た時よりも綺麗に!」を合い言葉に、小さなゴミまで拾い集める。9時半。「岩間沈下橋」を出発。来る時もそうだったが、車内が人と荷物でギュウギュウのため、僕は、20kg近い自分のザックを膝の上に抱えての移動だった。帰りは、さすがに宇和島まで車はキツいかなということで、「岩間沈下橋」に一番近い駅「江川崎」で下ろしてもらい、そこで、佐賀組のみんなとはお別れ。鈍行列車で宇和島を目指した。

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そのまま東京に戻るのもせわしないなぁと思ったので、この際、宇和島でゆっくりしよう!という訳で・・・1泊することに。駅の観光案内所に「宇和島城」のパンフレットを発見。城フェチとしては行かない訳にはいかんでしょ。そんなこんなで、宇和島でのんびり過ごした翌日、東京に戻って来たのだった。

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 2006年以来、4年ぶりに訪れた四万十川。やっぱり最高だったなぁ。心にパワーをもらったなぁ。またいつか、フラ?っと行けたらいいなぁ。親友Sファミリー、そしてノリック、お疲れさまでした。

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(ついつい買ってしまった「40010(四万十)」Tシャツ)

 東京に戻って来たら、PCの受信メールが、それはそれは大変な数になってました(←そりゃそうだ!)。この数日は、その雑務に追われてまして、、、(汗)。ここんところDiaryも更新されてないな?、生きてるのかな?、と気にかけてくださった皆さん、どうも失礼しました。ガバイ元気っす! 曲を作りたいモードに入ってます。楽しみやね。

 
 そうそう。11/14(日)に佐賀でライブが決まりました。佐賀の神埼というところにある「西九州大学」の学園祭に呼んでもらいました。入場無料です! 詳しくはInfoにて。


 ではまた。

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