千綿偉功的日々 Hidenori Chiwata Official Website

 
千綿偉功的日々
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Chiwata's Diary
2006/10/01 11:49 星空の下で

映画「夜のピクニック」の上映も始まりましたね。
季節は秋。みんな、元気に過ごしていますか?

5月の末。佐賀の友達に誘われ初めて訪れた高知県、四万十川。
スケールの大きさに魅了され、心にエネルギーをもらったあの時からずっと、『絶対また行きたい!』と思い続けていましたが、そんな想いに急かされるように、先日また、4ヶ月ぶり2度目の四万十川キャンプへ行ってきました。
荷物は、テントやら寝袋やらでパンパンにふくれた20kg近いザック一つ。

前回は新宿から夜行バスで高知駅へ。そこから電車を乗り継いで行ったのですが、今回は朝イチ便で愛媛・松山空港へ飛び、高知を目指すことに。
バスでJR松山駅へ移動すると構内に何やら美味そうなものを発見。宇和島名物“じゃこ天”。
揚げたてのそれをつまみに午前中から缶ビールをぐびぐび。(世の中の皆様スミマセン。)
そのまま松山で時間をつぶすことにして、松山城まで足を伸ばした。
山の頂きに築かれた雄大な城郭に、“お城フェチ”の血が騒ぐ。
天守の下の本丸にテントを張ったら怒られるのかな?
正午前の特急で松山を後にした。

八幡浜駅で下車。別府からフェリーに乗ってきた佐賀の友達らと合流。
そこからは車だ。途中、宇和島に寄り大量の酒類と食材を買い込む。
四万十川に到着したのは東京の自宅を出て11時間後の午後4時半頃だった。
前回と同じその河原(キャンプ場ではなく普通の河原なので、もちろん無料!)にテントを張り、数日間の「四万十ライフ」がスタートした。とはいえ・・・。

別に何のルールもなく、何をしなくちゃいけないという決まりもなく、やりたい事をやりたいように、おのおのの責任で自由に行動するだけ。
好きな時に酒を飲み、好きな時に食べ、好きな時に寝て、好きな時に起きる。
好きな歌を口ずさみ、好きな話に夢中になり、好きな人たちを思い浮かべ、好きな・・・。
どんなに深酒しても、毎朝早起きできるのが不思議なものだ。

ある日、陽が昇るまで釣りをした。持参した釣り竿と、エサはなんと食パンで。
ウグイやカワムツなど7、8?15センチのものが20匹ほどが釣れた。
「キャッチ・アンド・リリース」なんて言葉もあるが、基本的に僕は獲物は全部食す派だ。
頭を落とし腹ワタを出し、大きいものは3枚に下ろし、その晩、天ぷらにして振る舞った。
いただいた全ての命に感謝。

またある日は、前回に続き2回目となる、カヌーで川下り。
慣れた頃が危ないと言われているので、気を引き締めて下った。
前回は勢いだけで(沈んだ時の対処法など何も聞かずに)やったため怖さよりも楽しさや爽快さが勝っていたのだが、人というのは色んな事を知れば知るほど臆病になるのだろう、今回の方が恐怖感が強かった。それでもやはり、あんな風に川と接する非日常的な瞬間はとても魅力的なものである。

ある晩(だいたい毎晩そうだったが)、みんなが寝静まった後も一人で酒を飲んだ。
消え行く焚き火の灯の前で、葉巻をふかしながらウィスキーをチビチビと。
ふと見上げれば満点の星空。帯状に横たわっていたのは恐らく「天の川」だったろう。
去年、オーストラリアに行った時にも感じたような感覚に襲われた。
地球を、自分を、俯瞰で見ている感覚。
無限に広がる宇宙の中の、小さな小さなこの星の、今ここにいる自分。
広がり続ける宇宙の外側って? 結局、宇宙って自分の中にあるのかな?
ムクやばあちゃんは今どこにいるのかな?
いくつもの流れ星を追いかけながら、悲しくはないのだけれど涙が溢れ出て止まらなかった。
とても神秘的な気分を味あわせてくれた夜だった。

今回初対面の人も数名いたが、特に気を遣い合うこともなく、自然な流れの中で、それぞれが出来る事を出来る範囲でこなしていたのが面白かった。
役割というのは人から与えられるものではなく、自分で見つけるものなのだろう。

まだまだ行ってみたい所(キャンプしてみたい所)が沢山ある。
北海道はさすがに寒いかな? じゃあ沖縄にでも行ってみるか。
とりあえずは近々、都心から電車で行ける場所を探して・・・。

僕は本当に『何』がしたいのだろう?
君は本当に『何』がしたいの?
「正しい」とか「間違い」とか、「正義」とか「悪」とか、何をもって判断すれば良いのだろう。何が「正」なのか断言できない。
でも、そんな事を明確にする、いや、分別することも、実は無意味なのかも知れないなぁ、なんてふと思ったりもした。
時として変化して行くことがあったり。それでも変わらないものがあったり。
『その時』の自分の指針や基準や価値観が全てなのだろう。
人に何を言われようが揺るがないもの。そしてそこに責任を負えるということ。
盲目的になるのはある意味危険な面もあるのだろうと思うが・・・。

今、僕は酔っている。いい気分だ。
でも、このままこの状態が続きはしないことも分かっている。
事を起こさないと何も始まらないってことが。
ただ、その『事』っていうのが『いつ』『どうやって』『どんなもの』を提示していけばいいのかって。ただただ唄うことが大好きなんです!っていうだけでは片付かない、もっと深いモノが必要なんだろうね、きっと。いや、必要ないのかな?
すべては自分でしか決められない。

最近、いいメロディーが浮かんで来ました。
いつの日か、その唄たちをみんなの前で披露できれば幸せだなと思っている今日、この頃です。
それではまた。
秋を楽しんで。


追伸:9月の初旬に佐賀に帰った折、母校である佐賀西高等学校の文化祭をたまたま見に行き、飛び入りで3曲唄わせてもらいました。ほぼ全校生徒が集まってくれて、最後は体育館中総立ちで盛り上がりました。そのことに関して、数日前、生徒会の皆さんから(校長先生からも)お礼の寄せ書き色紙を送ってもらい、この場を借りて『こちらこそありがとう!』と伝えたいです。後輩、頑張れよ! あんまい、勉強ばっかいすんなよ!!

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